無能記

JVC HA-FXH10。

割と気に入ってずーっと買っているマイクロドライバを使った耳栓。
もともとユニットが小さいから、スマートな作りであったのだけど、今回はさらにスッキリ。
フィットサポートなる突起がついて、装着を安定させた、のだそうな。

イヤーカップなんかは割とスタンダードなタイプ。
物によってはタッチノイズとかひどいのだけど、これはフィットサポートのお陰でタッチノイズは抑えられている感じ。
その代償として、なのかな。"体の中を伝わる音"がちょっと気になる。
歩いている時の歩行音とかが顕著。まぁボリューム上げちゃえばいいんだろうけど。
装着時のペコペコ音は健在(^^;;;;

チタンコート振動板って、何が変わったのかな?
音の傾向は明るめ。低音も結構出るので、迫力はある。
中域から上の明るく素直な感じは聴いていて気持ちいい。
部屋の中で聴くと低域はちょっと強すぎちゃうかな。屋外だとそんなこと無いんだけど。
その強い低音の輪郭がやや甘い感じがするので、ちょっと残念。
音場、解像感はダイナミック型なのに悪くないのがこのシリーズのいい所。
やや広がりさえ感じさせてくれるからね。
定位もいいっす。
その辺を低音がけっこうぶち壊してくれるのが(^^;;;;
こーゆーのが流行りなのかねぇ。
まぁ新シリーズの一番下のモデルだからこんなもんかな。

少なくともいまどきの価格なり以上の音は出ていると思います。
外形の小ささはやっぱいい。

AKG K323 XS。

コイツもレビュー記事に紹介されていた耳栓。
小型でポップな色調が今風。
こーゆーのって、見た目で選ぶとものすんごくハズレってことがたまにあるんですよね(^^;;;
なのでレビュー記事をアテにしてみました(笑)

装着感は悪くない。
タッチノイズが出るけど、ケーブルを耳の上から回すようにすれば、それも解消できる。
こーゆー事ができるのが小型ドライバの強み。
エラストマー系のケーブルだけど若干クセが残りやすい感じ。
聴いてみると、確かに悪くない。
もちろんダイナミック型なんだけど、それにしては高域までよく出ている感じ。
ただ、中域のちょっと下に強いところがあって、そこが邪魔をしちゃう場合があるみたい。
破綻するほどではないし、クセだと思えば我慢できるレベルだし。
音場は程々。解像感もいまどきのダイナミックなり、、かな。
低域が強めに出るのは屋外で聞くときにはむしろ有難いし、気軽に聞くにはいいんじゃないかなと思います。

今時この価格帯は十分な音質を持っているので、値段なりではありますが損はないですねぇ。

audio-technica ATH-IM50。

とあるレビュー記事で、価格にしたら音質がいい、という評判だったので試しに購入した耳栓。
リケーブル(ケーブルの交換)がこの価格でできるってのも凄いけど、ダイナミック型ドライバを片側に2つ搭載してドライブするデュアルシンフォニックドライバなるものを使っているんだそうな。
説明を見るとドライバの"内側"にもう一つのドライバを設置。メインのドライバの動きを良くしている、、、らしい。

これってスピーカだと通常の箱の内側にもう一つスピーカ置いて、ボックスの内圧で動きが弱まるのを補正するって感じだよなぁ。贅沢。
ただ、個人的に苦手なのがワイヤー入りのコード。
耳にかけるときに調整して安定させられる、、、って事だけど、通常のイヤーカップだと耳穴の中まで入り込まなかったので、ちょっと首を動かすとすぐに装着状態が変わっちゃう。
なので苦手なのだ。今までも買ってこなかったし。
数日頑張って使ってみたけど、やっぱダメだったのでコンプライのフォーム型のを使ってなんとか。(あ、標準で付いてるんだけど、自前のを使用しました)
あと本体も若干大きいのでしっかり使ってるって見えちゃいますね。

その状態での感想。
鳴り方はダイナミック型らしい感じがするんだけど、音の素直さはBAに通じる感じがある。
高域の鳴り方が低域に邪魔されないというか。低域も変にボコボコしないというか。
定位、音場ともにいい感じ。この価格でこれだけのものが出せるならいいかも。
BAからすぐに交換して聴くとやっぱダイナミックだなぁって感じがしたけど、すぐに慣れちゃう。
中低域の辺りに若干山がある感じがするのと、高域側でやや乾いた感じの音がするけど、その辺りは個性で片付けられるレベルかな。

音質的には嫌いじゃないから、ワイヤーのないケーブルに交換して使うってのもいいかなぁ、とも思うんだけど、探してみたらチャイナ製しか無いっぽい。
しかも本体価格の7割位?のケーブルをわざわざ買って交換するのもどうかなって。
オーテクでワイヤーなしを出してくれたらいいのに。

ワイヤーありとか本体の大きさとか気にならない人はこの価格でイヤモニっぽい音が手に入るのだから十分ありでしょうね。

SONY XBA-10。

有楽町のビックカメラを覗いたら、ワゴンで安売りされていたかわいそうな耳栓。
さすがに型落ちとはいえ、元値の1/3で出てるとねぇ。(^^;;;;
折角なので保護しました。(笑)

そういえばXBA-1も買ってたんだっけ。
印象は殆ど変わらない感じ。一言で言えば、"BAらしくない音域"。
低域が弱く、中高域が強いのが普通だと思うのに、低い方から中域までが強く、高域から上がおとなしい。
そのせいで迫力とか明るさよりは落ち着き感が強い音になっている。
解像感とかはBAらしく、くっきりとした感じになっているので、音域については好みかなぁ。
華やかな音が好みな人はダメかも。
以前のものと違い、普通のY型ケーブルになったのでそこは使いやすいです。
タッチノイズなんかも出るけど、前ほどじゃないかな。

アイソレーションイヤーピースはやはりいい。
でも外すときにイヤーカップ部分がめくれちゃうのが残念。

まぁ発売時期の試聴で、その価格出すなら他でも良いな、と思って買わなかったって判断しちゃったし、今の投げ売り価格ならお得って感じ。
BAなら高域伸ばせばよかったのになぁ。。。