2010.10.24

今日のナイフショウ。

- 感じ -

今日は秋のナイフショウに行ってきました。
関東で行われるナイフショウには可能な限り行ってるのですが、
春のJCKM(ジャパンカスタムナイフメーカーズ)のショウと、
秋のJKG(ジャパンナイフギルド)のショウは参加者も多く沢山の方の作品を見ることが出来ます。

とはいってもデザインを気に入るかどうか、なので一回りしたらほぼ終了なんだけどね(^^;;;
気に入ったデザインがあったとしてもそうそう買えないし。

ただ、今年はいつものようにテーブルを眺めて会場の奥に行ったところ、何か見慣れない飾りと写真が沢山貼られていました。
飾りには"R.W.Loveless"の文字が。
横に出ていた説明を見ると今年の9月に亡くなったそうです。
、、、、、。合掌。

って知らない人はどんな人だか全然判らないですよね(^^;;;
言ってしまえばこの人は現代ナイフ製作の開祖なのです。
それまでは鍛冶が金属(鉄)を叩いて作っていた刃物(打ち刃物)を、ステンレスの金属板を削り出して刃物製作を行う方法(ストック&リムーバル法)を考案し、ナイフ製作の主流を切り換えてしまったんですよ。
ハンティング用ナイフの有名な刃先形状"ドロップポイント"を考案したのも彼だし、削り出しの刃体にハンドル(握りの部分)をネジ止めする専用のボルトナットの開発などなど。
その技術を幅広い人が共有できるようにし、技術習得を行いたい人には惜しみなく技術を与え。日本の有名なカスタムナイフメーカーも弟子入りしていた人が多数居ました。

バックオーダーは数年分、1本が100万円する物も珍しくないという、カスタムナイフメーカーとしては超一流の方だったのです。

日本でナイフショウが始まった頃に一回だけ参加されたのかな?
その時にも行って、ラブレスさんを見ることが出来たのですが、タバコ臭いけどにこやかで本当に気のいい方だってのが判りました。
ナイフを買うのは無理なんで(^^;;;バンダナやらTシャツやら買ってましたけどね。

彼のナイフに対する思いは、世界のナイフメーカーに伝わっていると思います。
今はただ、安らかに眠られるように。

投稿者 irikura : 23:53
コメント

そんなややしんみりした状態で居たときに、なんと会場抽選が当選。
カスタムナイフらしい物を頂くことが出来ました。

記念に大事にしたいと思います。

Posted by: irikura : 2010.10.25 00:12